負のスパイラルって言葉があるじゃないですか。この「 負のスパイラル 」って言葉の逆を意味する言葉って何なんですかね?
『 負のスパイラルから▲▲▲▲▲▲へ 』
みたいな感じで、仕事で使いたいと思い考えているところですが、しっくりくる言葉が見つからないので色々調べてみました。
負のスパイラルは辞書的には
①悪いことが繰り返し起こること
②悪いことが連鎖すること
③悪循環
というような意味が載っています。
ヒロマツ的には②の悪いことが連鎖することが一番しっくりきます。
「繰り返し起こる」と「連鎖する」の違いなのですが、「繰り返し起こる」は単に繰り返して起こるだけであって、1回目に起こったこと、2回目に起こったこと、3回目に起こったことに因果関係がないような感じがします。
対して、「連鎖する」には、
1回目に起こったことに端を発し、2回目、3回目のことが起こること。
1回目の出来事が、次に起こることに関わりがあるという意味を含んでいる感じがするからです。
負のスパイラルもヒロマツ的には、
1回目の悪いことに起因して、2回目、3回目と悪いことが続くイメージを持っています。
で、ここからが本題で、
負のスパイラルの反対語、つまり対義語ってなんなんでしょうね?
イメージとしては、1回目の良いことに起因して、2回目、3回目と良いことが続く言葉です。
数学的には負の反対は正なので、正のスパイラルってことになりますが、いまいち、しっくりこないのは私だけでしょうか?
しっくり、こないので「スパイラル」について調べてみました。
辞書的には、
①螺旋、螺旋状
②フィギュアスケートの基本形のひとつ。片足を腰より高い位置に固定したまま滑走すること。
③連鎖的な変動。物価・原価・賃金・収益などの一つが上昇(または下降)するこ
とにつられ、それ以外も連鎖的に上昇(または下降)する悪循環が起こること。
と載っています。
ここで、注目したいのが、
②のフィギュアスケートの基本形のひとつ。
・・・・ではなく、
③の最後。「悪循環が起こること」です。
なんと、「スパイラル」という言葉には「悪循環が起こる」という意味が含まれているではありませんか。
『 負のスパイラル = 悪いこと(負)の悪循環(スパイラル)』
→ 違和感なしです。
『 正のスパイラル = 良いこと(正)の悪循環(スパイラル)』
→ 違和感ありありです。「良いことが悪循環する」って・・。
負のスパイラルの対義語に「スパイラル」は使えないことが判明!!
んじゃ、スパイラルの対義語は?
ってことで調べてみましたが・・・。
ガーン。。載ってない。
そんな言葉がないのでしょうね。
こんな感じで考えていたのですが、昼休みに食堂でたまたま見かけたアメリカ駐在歴の長い元上司に相談したら、
「 グッド・サイクル 」
という言葉が出現しました。
「 グッド・サイクル 」
なんかいい感じじゃないですか?
こりゃ、「 グッド・サイクル 」で決まりだなと思いつつ、念のため、「 サイクル 」の意味を調べてみました。
調べてみて、驚愕。
サイクル
①循環過程。周期。また、その度数。
②振動数(周波数)の単位。1サイクルは1秒間に1振動数をいい、1ヘルツ。記号c/s, c
③自転車。「サイクルレース」
てな感じでした。
②③は関係ないとして、①についても腹落ちしなかったので、更に循環過程を調べてみました。
循環過程
ある状態が変化したあと、再びもとの状態に戻るまでの一連の過程。特に熱力学で、気体の温度・圧力・体積などの変化がもとの状態に戻るまでの過程。
注目したいのは、再びもとの状態に戻るまでの一連の過程。
もとの状態に戻る。
・・・・
元に戻ってしまっては困るんですが・・・
期待していた「 グッド・サイクル 」が使えなくなったことで決心がつきました。
負のスパイラルの対義語は、もう考えません。
負のスパイラルという言葉も使いません。
『 悪循環から好循環へ 』 で、いいじゃん!!
どなたか、知っている人いたら教えて下さいね。
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